冷たい飲み物を飲んで氷までガリガリ食べている。おそらく鉄分不足です。
これは氷食症や異食症と言われるもので、鉄欠乏鉄分不足の人にしばしば見られます。
鉄欠乏性鉄分不足になると舌が赤く平らになってきます。医学用語では舌乳頭萎縮というのですが、下のつぶつぶが壊れてしまうのて、赤くなるのです。
そのため、味覚がおかしくなり、無性に氷が食べたくなったり、中には土を食べる人もいます。
味覚が壊れる。冷たさが気持ちがいいと感じる【氷食症や異食症】
また、舌が炎症を起こした状態なので、冷たいものを口に入れると、気持ちがいいから、舌を冷やすために氷を食べるのだ、という説もあります。
強迫神経症の1種だと言う説もありますが、もしそうなら、必要以上の過度の手洗いなどの症状もあるはずです。
冬に氷を食べることは誰でも時にはあるかもしれませんが、日常的に製氷皿1~2杯の氷を食べてしまいます。
そのため、鉄分の腸管での吸収が悪くなり、よけいに鉄分不足を招いていて、悪循環に陥っている、と言っている学者もいますが、氷食症の実際の原因はまだよくわかっていません。
氷食症や異食症・鉄分不足の原因は??
- 偏食
- 成長期や妊娠中
- 授乳中で血液の必要量が増えた
- 手術後などで出血したため、
- 子宮筋腫や消化性潰瘍などで体内のどこかに出血がある
場合などがあげられます。
女性の場合は過多月経に注意が必要です。
鉄分不足の症状は?
- 疲れやすい
- 頭痛
- 息切れ
- 動悸
- めまい
- 口内炎ができやすい
- 舌炎で舌がピリピリする
- 舌が赤く平らになっている
- 爪の真ん中がへこむ(スプーン爪)
- 爪がもろく割れやすくなる
- 目の結膜が白くなる
などです。
これらの症状や氷をやたら食べるといった症状がある場合は、内科を受診しましょう。
血液検査をすると、鉄分不足かどうかはすぐにわかります。