妊娠した初期段階での症状として、着床出血や、妊娠初期鉄分不足があります。
妊娠初期鉄分不足とは妊娠初期に母体となる者鉄分不足の症状が出現することを一般的に言います。
原因としては胎児が生成され、血漿量や赤血球総量が増加しますが、赤血球の増加の速度よりも、血漿量の増加の方がはるかに早く血漿の増加量も多くなります。その結果鉄分不足という症状を引き起こしてしまいます。
鉄分不足と一般的に言えど、間違った判断で自身の症状を鉄分不足と勘違いしてしまうケースも少なくはありません。
例とすると、妊娠初期に椅子から立ち上がり頭がくらくらするなどといった症状が起きた際に、妊娠初期鉄分不足と勘違いしがちです。
しかし立ち上がった際に起きる症状、いわゆる立ちくらみは一般的には脳鉄分不足と言われますが、医療の現場では起立性低血圧と言われています。
起立性低血圧とは臥床傾向や同じ頭位の肢位を保持し続けた後に、頭部が急に高位になった際に重力の移動に血液運搬が追い付かずに脳の血圧が低下してしまう状況を指します。
妊娠の有無を始め、老若男女問わず起こり得る現象になります。
このように、低血圧と鉄分不足では同症状でも機序が異なることから治療方法や服薬薬剤などは異なります。
その為、妊娠初期の妊婦であれば自己での判別が困難な点からも、医師の診断や血清データの採取が必要となり、妊娠していれば尚正確な妊娠初期鉄分不足の治療が必要となります。
最近ではインターネットの普及により妊娠初期症状などは医療に対して無知な目線からでも確実な知識を得ることが可能となっております。
それ故に妊娠由来の症状か、それ以外で由来している症状の判別は検査以外での判断は困難なため、正確かつ安全な身体機能の改善の為にも医師の診察が必要となってきます。