鉄分不足を改善する方法とは

健康診断の血液検査で鉄分不足と診断された場合、病院を受診しましょう。

 

一口に鉄分不足といいますが、中には深刻な病気や別の疾患の症状の一つとして出現している場合があるからです。

鉄分不足のうち六割から八割は鉄欠乏性鉄分不足と診断されますが、その場合病院では鉄剤やビタミン剤などが処方されます。また、このような場合には食事療法が鉄分不足の改善に大きく役立つことが知られています。

 

鉄欠乏性鉄分不足の食事療法は、食習慣の改善から始めます。一日に三回の食事を規則正しく食べていない人はここからがスタートです。

ダイエットのし過ぎや朝食の欠食があればまずそこから改めましょう。毎食用意するのは主食となる炭水化物、主菜、副菜です。これらを上手に組み合わせて栄養バランスの良い献立にします。特に、主菜にあたるものは血液の材料となる十分な量の良質なタンパク質を用意することが大切です。

タンパク質は身体の中に溜め込むことができません。しかしヘモグロビンの材料となるとても大切な栄養素なので毎食必ず食べることを心がけます。

副菜には鉄分などのミネラルやビタミンの豊富な海藻や野菜を使用したものが良いでしょう。食品中に含まれる鉄分には吸収率の良いものとそうでないものがあります。一般的に、肉類に含まれる鉄分の方が身体への吸収は良いと言われていますが、バランスよく摂取することもとても大切です。

 

また、鉄分は一緒に摂取することで身体への吸収率を高める栄養素があります。

例えば、ビタミンCを含む食材を一緒に摂取することで鉄の吸収は高まり鉄分不足の改善にはより効果があります。

ビタミンCは野菜や果物に豊富に含まれていますが、それらの食材には正常な赤血球を作る働きに優れた葉酸も豊富に含まれています。

 

鉄分不足改善のために鉄分の多いものを積極的に食べることは必要なことではありますが、その他の栄養素にも配慮しながらバランスよく食事を摂っていくことがとても大切といえます。